前置き
今回の記事は「アメリカのLAでオススメしたいドーナツ屋」という意味では、別記事で紹介している「Randy’s Donuts」と同じ。
しかしそれとは少しテイストの違うものになっている。
前回はLAへ観光で訪れた方におすすめできる有名店として「Randy’s Donuts」を紹介した。
それは味・知名度・アメリカさなど全てを加味してのもの。
しかし今回の記事で紹介するドーナツ屋さんは観光客向けの有名店ではない。
アメリカのローカルな個人経営のドーナツ屋である。
そして最初に断っておくが、
今回紹介するお店の名前も場所も私は分からない笑
以下で詳しく説明するが、あくまで本記事は「アメリカのローカルな個人経営のドーナツ屋に行った際のエピソードトークを展開する記事」であり、「店舗紹介をしている記事では無い」のだ笑
以上を認識の上、楽しく読んで貰えると幸いだ。
このドーナツ屋は少なくともLAのどこかにあり、わたしも場所を探しているので、現地にいる方で見つけた方はぜひ私に連絡をしてほしいです笑
では早速本題へ。
アメリカには個人経営のドーナツ屋がある
アメリカには日本と同じように「チェーン店」ではなく「個人で経営している店」が当たり前に存在する。
そのような「個人経営のお店」において、日本ではあまり見かけない珍しい個人店の一つに「ドーナツ屋」がある。
少なくとも私は個人店のドーナツ屋を早々見たことが無い。
コンビニがドーナツ販売を撤退したことからもわかるように、日本人に対するドーナツビジネスは難しい所があるのだろう。
私はアメリカでシェアハウスをしていた際のとある深夜に、シェアハウスメンバーから突然こう言われた。
「今からドーナツを買いに行くけど、一緒に行かん?」
声をかけられたのは、夜中の2時。
彼曰く「個人経営のドーナツ屋」で夜中の2時という時刻でも経営しているお店があるらしい。
興味・ワクワクが勝った私は眠い目をこすりながら早速行く準備をすることになった。
夜中の2時にアメリカで外出する怖さ
これは異国で生活をする上での当たり前の話になるが、
「日没後は不用意に出歩かない方がよい」
というのが定番。
特にアメリカのLAなんてのは、治安の悪い地域も多く、銃社会。
そこら辺には頭がおかしくなっている人なんて山のようにいるような国なのだ。
とにかく土地勘のない旅行者が異国で夜中にふらふら歩き回るのは危険であり、ある程度海外経験のある私でもさすがに夜中の2時からLAを出回るのは怖かった。
しかしアメリカで生活している若者は頭のネジが何本か外れているやつばかり。笑
もしかしたら私が一緒に生活していたシェアハウスメンバーがそうだっただけかもしれないが、彼らは夜中であっても普通に車を走らせて行動するのが当たり前だった。
基本的にビビりな私も、
「せっかくアメリカまで来たんだから、ビビらず行動しよう!」
と思い、怖い気持ちを抑えてドーナツを買いに行くことにした。
真っ暗な街にぽつんと光るドーナツ屋
男3人で向かったのは、家から車で20分ほどの場所にあるドーナツ屋だった。
周辺がとにかく真っ暗すぎて
「こんな時間に営業している店なんてあるのか?」
と半信半疑で車に乗っていると、真っ暗な街の中にぽつんと光る店を発見した。
見るとかなり小さなドーナツ屋。
シェアハウスメンバーによると、そこでは
「その日に売れ残ったドーナツを深夜の遅い時間に驚くほど安く販売している」
ということだった。
店は閉まっているように見えた
到着したドーナツ屋を見てみると、ライトは光っているものの、メインの扉はすべて閉まっており、店内の電気もほとんどついていなかった。
唯一明かりがついていたのは、小さな受け渡し窓の周辺だけ。
そこから中をのぞくと、すでに稼働を終えたドーナツの機械があり、その奥におじいさんがたった1人ぽつんと座っていた。
私達はそのおじいさんに、
「ドーナツを買いに来ました!」
と声をかけると、彼はむくっと起き上がってこちらへ近づいてきた。
私はてっきりここから購入するドーナツを選ぶものだと思い、
「何を食べようかな」
「メニュー表はどこにあるのかな」
などと考えていた。
しかし、おじいさんはただ私達にドーナツの値段を伝えただけで、そのまま店の奥へ戻っていったのだった。
メニューを選ぶシステムではなかった
夜中の2時過ぎ。周囲が真っ暗なLAの路地裏で約5分ほど待っていると、先ほどのおじいさんが戻ってきた。
その手には「ランダムな種類のドーナツが入ったBOX」があった。
彼はそれを私達に渡すと同時に、そのまま代金を支払うように要求してきた。
話を聞くと、
「深夜の時間帯は日中に売れ残ったドーナツを箱へランダムに詰めて、その時におじいさんが決めた値段で販売する仕組み」
だということがわかった。
つまり、
- 好きなドーナツを選ぶ
- メニューを見て注文する
- 種類ごとの値段を確認する
といった普通の買い方はできないということだった。
何が入っているか分からないドーナツBOXを、その日の価格で買う。
そんな普通では経験しないような購入方法だったのだ。
大量のドーナツが6ドル
おじいさんが持ってきてくれたBOXの中を見た私がまず驚いたのはその量。
「結構入ってるやん!」
と思わず言ってしまうほど、しっかりと量が入っていたのだった。
さらに衝撃だったのが、その値段。
これだけの量が入っていてなんと6ドル。
今のアメリカの物価を考えると、かなり破格の値段である。
売れ残りとはいえ「食べられるドーナツを廃棄せず安く販売する仕組み」は、店側にも客側にもメリットがある。
「これは若者がみんな集まるわ。」
と納得せざるを得ないクオリティだった。

これだけ入って6ドルというのだから驚き。

この裏や周辺は真っ暗で、唯一あるのはこの店の光だけだった。

改めて言うが、アメリカに住んでいる若者は頭のネジが外れているやつばかりなのだ笑
深夜3時からシェアハウスでドーナツパーティー
ドーナツを購入した後は、特に寄り道をせず家へ戻ることに。
家に到着した時点で時刻はすでに深夜3時から4時頃。
私達はそこからシェアハウスメンバー全員でドーナツパーティーを始めることになった笑
味の感想を述べるのであれば、以前別記事で紹介した「Randy’s Donuts」よりも甘ったるい味で、「これは相当な量の砂糖を使っているな」とすぐに分かるようなドーナツだった。
しかしその甘さこそが最高。信じられないぐらい美味しかった。
これには「夜中にみんなでドーナツパーティーができた」という状況補正も大きかったと思う笑
ドーナツそのもの以上に楽しかった時間
私はこの日の一件について、
- 夜中の2時に突然誘われる
- 車で真っ暗な街を走る
- 小さな窓からドーナツを買う
- 何が入っているか分からないBOXを開ける
- 深夜3時からみんなでドーナツを食べる
という一連の流れを今でも鮮明に覚えている。
ただドーナツを買っただけなのに、
「若者の一夜」
を体験した圧倒的な充実感がそこにはあったのだ。
「アメリカで若者だけが住むシェアハウスで生活していたからこそ経験できた、かなりローカルで特別な思い出だった」と言える。
Randy’s Donutsとは違う魅力
以前紹介した「Randy’s Donuts」は、
- 巨大な看板がある
- 観光スポットとして有名
- 種類が豊富
- 写真映えする
といった魅力のある店だった。
一方、今回のローカルなドーナツ屋には、
- 店名も場所もよく分からない
- 深夜に小窓から購入する
- 売れ残りがランダムに入っている
- 値段がかなり安い
- 地元の人しか知らない
という、まったく別の面白さがあった。
観光地として訪れる店ではなく、現地で生活している人の日常に入り込んだような体験だった。
まとめ
アメリカには「Randy’s Donuts」のような「有名なチェーン店」だけでなく、「地域に根付いた小さな個人経営のドーナツ屋」も存在する。
だがこのようなお店は旅行ブロガーの投稿をいくら探しても出てくるものではないだろう。
まして日本語であれば尚更。
このエピソードは「アメリカで若者だけが住むシェアハウスで生活していたからこそ経験できた、かなりローカルで特別な思い出」であり、他には代えがたい思い出として深く記憶に残っている。
今回訪れた店は、名前も場所も分からない。
それでも、
- 深夜に営業していたこと
- 売れ残りを格安で販売していたこと
- 大量のドーナツが6ドルだったこと
- シェアハウスメンバーと深夜に食べたこと
すべてを含めて、忘れられない思い出になった。
SNSをあさって誰しもが載せているような有名店を巡る旅行も楽しい。
しかし「現地に住む人に連れて行ってもらわなければ分からないようなローカルな店や体験」こそ「海外生活の面白さ」なのではないかと私は思う。
また私が単身でLAを訪れ、同じ店を探せと言われても100%見つけることはできない😆
だからこそ「あの夜だけの特別な思い出」として今でも心に残っているのだ。
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