前置き
皆さんは「ベイプ」を知っているだろうか。
簡単に一言で説明するとすれば「持ち運びできるシーシャ」。
日本でもドン・キホーテなどで見かけ、比較的簡単に購入することが可能だ。
「ベイプ」は紙タバコと比べて匂いが残りにくく、甘い香りのものも多い。
その為、「男性はもちろん女性を含めて幅広い層に使われている」印象が私の中ではある。
ただし「日本で一般的に販売されているベイプの多くはニコチンを含まない」ものしかない。
これは日本の法律(販売が薬機法で厳しく制限されている)による規制が理由であり、国内の店舗や通販でニコチン入りベイプを販売することは禁止されているから。
(ただし使用自体は自己使用目的であれば違法ではない。また個人輸入も自己使用目的で一定の数量制限内であれば可能。)
今回この記事で紹介していく「ベイプ」は、私が2023年にLAでシェアハウスをしていた時に出会った「ニコチン入りベイプ」であり、その当時の「現地の若者事情」と「実際の使用感」を紹介する内容になっている。
※この記事は購入や喫煙を勧めるものではありません。ニコチンには依存性があり、ベイプにも健康上のリスクがあります。
日本のベイプには満足できなかった
足りなかったのは「吸いごたえ」
私はアメリカで「ニコチン入りベイプ」に出会うまで、日本でベイプを何度か買って使ったことがあった。
しかしそれらを購入した上で一度も満足したことがなかった。
理由は単純で「吸いごたえがなかったから」。
ここでいう「吸いごたえ」とは、炭酸飲料を飲んだ時のように喉へ「クッ」とくる感覚のこと。
紙タバコを吸う人はニコチンだけを求めていると思われがちだが、実際にはこの喉にくる感覚も含めて吸っている人が多いと思う。(少なくとも私はそう)
「お金を払ってまで吸う満足感がない」
私がシーシャや日本のベイプにハマらなかったのも、
「わざわざお金を払って吸うほどの満足感がない」
と感じていたからだった。
しかし「その価値観が一変する出来事」が起きる。
それが「LAのシェアハウスで出会ったニコチン入りベイプ」だった。
LAの若者は紙タバコよりベイプを吸っていた
同世代の男女の多くがニコチンベイプ派
アメリカへ行って驚いたことの一つが、
「私と同年代の男性も女性も、紙タバコよりニコチンベイプを吸っている人が多かった」ことだ。
少なくとも「私がシェアハウスで関わった若者たちの間では、紙タバコよりもベイプの方がずっと身近な存在」であったことは確かだ。

この日は日本人が集まって餃子パーティーをしており、その際の瞬間を撮影したものなのです。
テーブルの左手前に置いてあるカラフルなベイプ(上がピンク・下が緑)や画面中央手前にあるベイプ(上がピンク・下が水色)も全てニコチンベイプであり、とにかくほとんどの人が持っていた印象だった。
現地で感じた「ベイプが選ばれる理由」
私が現地で感じた理由は、次のような点だ。
- 紙タバコの価格が日本より高い
- 紙タバコに対する健康面の悪いイメージが強い
- ベイプは持ち運びやすく、すぐ吸える
- フレーバーの種類が多い
- 紙タバコの代わりを求める人に選ばれている
地域や世代によって事情は異なると思うが、少なくとも私の周りでは「ニコチンベイプはかなり日常的なもの」として使用されていたのだ。
日本のベイプとは吸いごたえがまったく違った
「むせるほどの煙量」と「喉にくるキック感」
上記でも言及したが、私が何度か購入し使用した「日本で売られているニコチンなしベイプ」は、私にとって吸いごたえが物足りなかった。
一方、アメリカで吸ったニコチンベイプは全く別物。
「慣れていないとむせるほど煙量が多く、喉にくる感覚も強かった」のだ。
日本で使ったベイプとは「まったくの別物」であり、「煙の量」「キック感」「ニコチンも入っている」という三要素を知った上で、「紙タバコを普段から吸っていた人が代わりとしてニコチンベイプを使う理由」もよく理解できたのだった。
「吸いごたえがある=健康的」ではない
ただし「吸いごたえがあるからといって健康的」という意味ではない。
当たり前の話だが、ニコチンには依存性があり、ベイプにも健康上のリスクがある。
この点はしっかり理解しておく必要がある。
ニコチンベイプの特徴


充電して繰り返し使える
私が使っていたニコチンベイプは充電式だった。(2026年現在でも充電式が一般的。)
本体の側面や底に充電口があり、ケーブルを挿せば再び使える。
サイズも手のひらに収まるほど小さく、持ち運びの邪魔になりにくかった。
加熱を待たずにすぐ吸える
加熱式タバコの場合、スティックを差し込んだ後、加熱が終わるまで少し待つ必要がある。
「今すぐ吸いたいのに、待つのが面倒…」
と思った経験がある人もいるだろう。
一方、ニコチンベイプは「充電さえ残っていれば吸いたいと思った瞬間に使える」という圧倒的な特徴がある。
ボタン操作すら不要で、吸い込むだけで動くタイプも多かった。
「手軽さ」という意味ではかなり優れていると感じた。
使い切ったら本体ごと処分する
私がLAで見た商品は「使い捨てを前提にしたタイプが中心」だった。
とはいえ短期間で終わるわけではなく、中のリキッドがなくなるまで充電しながら繰り返し使う形。
味が薄くなったり煙が出なくなったりしたら、本体ごと処分する。
「加熱式タバコのように本体とスティックを別々に管理する必要がない」のも手軽だった。
ただし「バッテリーを内蔵しているため、普通のゴミとして捨てるのはNG」というめんどくさい点もある。
現地のルールに従って処分する必要があるのだ。
実際に使って良いと感じた点
① 長く使えてコストを抑えやすい
紙タバコを1日1箱、1箱600円で計算すると、
- 600円 × 30日 = 約18,000円/月
かかる。
一方、私がアメリカで見かけたニコチンベイプは、2023年当時で「20〜30ドル前後」。
1ドル150円で計算すると「約3,000〜4,500円」だ。
(今では当時よりも円安が進んでいる+インフレによる世界的な物価上昇圧力あり。この差はより大きなものになっていると考えられる)
使用頻度にもよるが、私は1台をかなり長く使えた記憶がある。
そのため、紙タバコと比べるとコストを抑えやすいと感じた。
ただし、商品ごとに吸引回数や容量は異なるので実際に何日もつかは人によって大きく変わる。
② 匂いが残りにくい
ニコチンベイプの匂いは、紙タバコの煙とは大きく違う。
フルーツや甘いお菓子のような香りのものが多く「紙タバコや加熱式タバコ特有の匂いが服や髪に残りにくい」と感じた。
実際、私の周りでも「紙タバコよりはまし」として嫌がられにくい印象があった。
とにかく匂いが一過性であり、紙たばこや加熱式タバコとはまた違う印象を持たれる理由はよくわかる。
ただし「甘い匂いだからといって周りの人が不快に感じないとは限らない」のは間違いの無い事実。
ベイプが禁止されている屋内施設や公共の場所もあるので、その場のルールには必ず従う必要がある。
③ コンパクトで持ち運びやすい
本体は小さくポケットやバッグに簡単に入る。ライターも灰皿も必要ない。
火を使わないので、寝たばこによる事故の心配も無し。
とにかく「様々な点で紙タバコより扱いやすい」と感じる場面も多かった。
ただしこれを飛行機に持ち込む際は、バッテリー内蔵の電子機器として航空会社のルールを確認する必要があることに注意。
日本で同じものは買える?
日本の店頭ではほぼ見かけない
改めて言及するが、「私がアメリカで使ったようなニコチン入りベイプは日本の店頭では売られていない」と考えて貰ってよい。
「日本ではニコチンを含むリキッドやベイプ製品の扱いに規制がある」ため、アメリカと同じ感覚で国内販売されているわけではないのだ。
海外からの購入は安易におすすめしない
また、ネット上には海外から購入する方法を紹介する情報もあり、実際にそのリンクを使用して購入している若者は多いように思う。
しかし、この購入方法は「法規制や輸入条件が関係するため、安易な購入はおすすめしない」というのが私の結論となる。
購入を勧めるわけでは無いが、実際に自分自身が海外旅行をした際に購入するのが最も無難。
だが海外で購入する場合も、
- 現地の年齢制限
- 州ごとの法律
- 日本へ持ち帰る際のルール
などを事前に確認しておいた方がいいのは間違いない。
アメリカで感じた新しい価値観
日本にいるだけでは分からない喫煙文化
今回の記事で最も伝えたかったのは、
アメリカでは、紙タバコの代わりにニコチンベイプを選ぶ若者が多くいた
という事実だ。
2026年現在ではニュースにも取り上げられるほど認知されているが、実際にアメリカに行って私が感じたのは「日本で生活しているだけでは分からない喫煙文化や価値観が海外には存在した」ということだった。
私は日本のベイプには満足できなかったが、アメリカでニコチンベイプを吸った時は、
「これは紙タバコの代わりになると思う人が多いのも分かる」
と感じた。
それほど吸いごたえや手軽さに違いがあったのだ。
日本で普及したら紙タバコは減るのか
個人的な考えになるが、もし日本でも同じようなニコチンベイプが広く売られれば「紙タバコや加熱式タバコから移る人は一定数いる」と思う。
というか若者を中心に「紙たばこ・加熱式タバコ共に購入する人はほぼいなくなる」と言って過言では無いと思う。
理由は、次のような利便性があるからだ。
- 匂いが残りにくい
- すぐ吸える
- 持ち運びやすい
- 味の種類が多い
- コストを抑えられる可能性がある
ただし、日本で普及していない理由を特定企業の利権だけで説明することはできない。
ニコチンの依存性、未成年への影響、安全性、品質管理、輸入規制など、複数の事情が関係していると考える方が自然だろう。
まとめ
LAでシェアハウスをしていた時、私の周りでは「紙タバコよりもニコチンベイプを使っている若者」を多く見かけた。
実際に使って感じた特徴は以下のとおり。
- 日本のベイプより吸いごたえが強い
- 充電して繰り返し使える
- 加熱を待たずにすぐ吸える
- コンパクトで持ち運びやすい
- 紙タバコより匂いが残りにくい
- 長く使えてコストを抑えやすい
一方で、ニコチンには依存性があり、ベイプも無害ではない。
この記事は購入を勧めるものではなく「私がアメリカで実際に見た若者文化と、使ってみて感じた日本との違い」を紹介したものだ。
海外へ行くと、日本では知らなかった商品や価値観に出会うことがある。
「ニコチンベイプ」との出会いは、私にとってそのひとつだった。
余談|私が働いているバーの話
私は普段バーテンダーとして働いており、京都で日本に来た外国人を中心に様々な方を接客している。
主に欧米やヨーロッパの方を中心に、日本人の方も相手にする。(アジアのお客さんだけ少ない)
(もし気になった方は以下の自己紹介をチェックしてみてください。)
私が働いているバーは「全席喫煙可能」なのだが、そこでタバコを吸う海外の方は実際のところ
「ニコチンベイプ2・3割」「紙たばこor手巻きたばこ7・8割」
というのが現実。
「普段から海外の方と接する仕事をしており、時折海外旅行も行く」私の個人的な見解にはなるが、
・「ニコチンベイプを当たり前に購入し喫煙出来る国の方であっても、全員がニコチンベイプを選択するわけではない。むしろ紙たばこ・手巻きたばこを選択する人は多い」
・「ニコチンベイプを積極的に好むのは日本人が多い。意外と世界全体を見るとそこまででもない」
という考えだ。
ぜひ私の見解を参考に、ご自身の目で確かめられては面白いのではないだろうか。
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